子供のうつ病とは
子どものうつ病、実は大人が思ってた以上に多く存在することが近年明らかになってきました。
ちなみみに欧米の研究をみると、一般人口における子供のうつ病の有病率は児童期で0.5~2.5%、思春期・青年期では2.0~8.0%程度という発表があり、日本での頻度もほぼ同様だと考えられているようです。
私たち子供の親でも、子どもがどのような状況に置かれてるか、分からない場合の方が多いかもしれません。
学校でイジメにあってることを内緒にしている。勉強をどんなに頑張っても覚えられない辛さを感じてる。友達がいない、先生が怖い、学校に行くのがイヤ、ホントは家から出たくない・・・。
こんな子どもたちのSOSを瞬時に察知して早期対応出来てる親はほとんどいないのではないでしょうか?
そのようなSOSと同じで、子供の鬱の症状は非常に曖昧で、自分の置かれてる状況・思いなどを上手く言葉で表現できなかったりして、親や学校の先生など周りの大人にその事実を見逃されることが多いのです。
私は40代ですが、私が小学生や中学生の頃と、今の小学生や中学生では世の中はだいぶ変わりました。
携帯電話の普及、インターネットの普及により、当時とは比べものにならないくらい情報が容易に子供達の元に集まりますし、良い噂も悪い噂も瞬時に周りに広がることもあります。
そのような社会の変化に伴い、当時以上に鬱の症状を抱えた子供達が増えてるのではないかと思います。
大人の鬱症状の場合、やる気が出ないとか、何も楽しくないといった抑うつ感が、子どもの場合は明確に表現されないことが多いのですよね。
では、どのような点を注意すべきかと考えると、やはり学校へ行き渋るようになり、原因がハッキリしない頭痛や腹痛、微熱などが続いたり、眠れなかったり、食欲が落ちたり、急に泣き出すなど涙もろくなるなどでしょうか。また、自分はダメだ馬鹿だ!など、自分を責めるような行為が目立ったり、夢中になるくらい好きだったことも楽しめなくなり、常にイライラして攻撃的になるなども注意が必要ですね。
このような気になる点がいくつかあれば、是非とも子供向けの専門の医療機関などに診てもらうべきでしょう。
正確な診断は専門家の先生に任せるべきですが、上のような行動の変化がある場合、うつの可能性もあるということになります。
親として気をつけなければいけないことは、上のような行動をお子さんがした場合、「怠けてる」や「さぼり」と決めつけて余計厳しい対応をしてしまうようなことが無いようにしなければいけません。
そのような親の行為によって、既に弱ってる心が更にエネルギーを失っていくことになり、場合によっては学校にも行けずに不登校になる可能性がありますし、お子さんが成人と呼ばれる年齢の時には「引きこもり」の状態になってしまうこともあります。