コミュニケーションが得意と思われる子がうつになりやすい
うつは簡単に言うと気疲れです。自分勝手な子、アスペルガー傾向の子はどちらかというとうつにはなりません。
逆に「うちの子は友達もたくさんいるわ」と感じるお子さんの方が実はうつになりやすいのです。
友達がたくさんいるってことはどういうことか。もちろん色々な理由があるでしょうが、その中の一つにクラスメートなど周囲の友達などに合わせるのが比較的得意な子などです。
「あら、それは逆に良いことで問題ないじゃない?」と思いの人も多いでしょう。もちろん、そのまま特に問題なく大人になる子供達もたくさんいます。
しかし、中には周囲に合わせようとして必要以上に気を使い過ぎる子供達もいるのです。そのような過剰適応の傾向がある子は、エネルギーが沢山ある時は良いのですが、エネルギーが少なくなるとくたびれてしまうのです。
また、真面目な子供ほど、そのような状況が続くことによって鬱になりやすいのです。なぜなら、真面目な性格からとことん考えてしまうからなんです。
大人を見ると分かりやすいのですが、適当に人生をのらりくらりと過ごしている人は、うつになりにくいのですよね。
良いことも悪いことも「ほどほど」に感じるのが普通と言われるのですが、真面目な人ほど、周りからの刺激に一つずつ反応を示してしまい、その時の感情にさらされます。
「失敗しても大丈夫、次、気をつけようっと」、「ま、どうにかなるかぁ」って思えるような子の方が結果的に外部からの刺激に強くなれるのですよね。
子供達には未来があります。良い時ばかりではありません。逆境だって何度も味わうでしょう。その時、一人で立ち上がることができるかが大切です。
「友達もいっぱいいるから安心だわ」と、子供の状況を把握していると勘違いしないようにしましょう。お子さんが一人の時の様子など、気をつけて見守りましょう。
間違っても「最近、疲れてない?」とか「お友達とは仲良くやってる?」なんて聞かないこと。真面目な子なら親に心配かけさせたくないと、思いとは別の言葉を返すことも多いですからね。