アスペルガー症候群
アスペルガー症候群
1944年、オーストリアの小児科医によってアスペルガーが初めて報告されましたが、当時のオーストリアは敗戦国であったために、全く見向きもされず、1981年になって、改めてイギリス人医師によって再発見された、知的障害のない自閉症として扱われることもあある障害の一つです。
自閉症のページでも書きましたが、アスペルガー症候群は広い意味での「自閉症」に含まれる一つです。それは障害の特徴を見ればお分かりになると思いますが、コミュニケーションの障害、対人関係・社会性の障害やパターン化した行動、興味・関心のかたよりがあり、この特徴は自閉症と同じです。BOX-軽度障害児の親の居場所 アスペルガー症候群についてより引用
この障害の本当のところの意味を知ってるかどうかは別にして、場を読めない人に対して、「あいつアスペじゃねぇ?」などと言う人もいたりします。大人の場合、知能は一般に高く、ただコミュニケーション能力が欠如したり、偏った自分の趣味の異常なまでの拘りがあったり、社会性の欠如などの特徴をもっており、そのため「空気を読めない」という扱いを受けてしまい、職場や学校内で「変な人」扱いされて、アスペルガーの人によっては、そのことによりうつ病を併発することも多く問題になっています。
私たちが普段何とも感じない外部の現象でも、アスペルガーの人にとっては感覚的に多くの負荷がかかっている場合が実は多かったりもするのです。
非常に匂いや音に敏感だったり、他人から接触されることを嫌ったりするなどがあります。音に敏感過ぎて、家庭では不眠を訴えたり、学校の教室ではクラスメイトの声、外から聞こえてくる様々な騒音に耐えられないことも多く、それによって学校での問題を更に複雑にすることもあります。
アスペルガー症候群の人は実はある部分では大変優秀な力を持っている場合が多いと言われており、周囲の人間が既成概念を押しつけるのではなく、上手く能力を引き出す環境を整えてあげると、その道のプロと呼ばれるような人材に育つことも可能と言われております。
有名な人では、映画監督のスティーブン・スピルバーグや歌手のスーザン・ボイル、e-まちタウン株式会社顧問で株式会社ユードー代表取締役の南雲 玲生氏もブログにて公表しております。