寛解(かんかい)とは

寛解(かんかい)とは

寛解(かんかい)

病院では私たちが日常では使わないような言葉がありますが、件名の「寛解(かんかい)」もその一つです。

精神科領域で回復度合いを定義する際は対象となる障害の特性を考慮しますが、問題の症状が完全に消失して精神的にも安定した状況を完全寛解と呼ぶのが一般的です。所謂、治癒と同じ意味合いであります。

また、問題となる症状が少し残っていたとしても、精神状態が安定し、社会生活もある程度可能な場合の時は不完全寛解などと呼ばれています。

参考までに寛解の話題とはちょっと外れてしまいますが、社会生活を営めるほどには症状が消失してないことを軽快といい、症状が不変、若しくは増悪(ぞうあく)している場合は未治と言います。

寛解という言葉は精神科以外の診療でも使われる言葉ですが、症状が落ちついて安定している場合に使うことが多いのですが、これは一時的に症状が軽くなったり消えたりしている状態で、うまくいけばこのまま治る可能性もあるけど逆もあります。

人によっては病気が完全に治った状態と勘違いする人もいるので、医療機関でこの言葉を聞いたらちゃんと説明を求めましょう。

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