慢性疲労症候群
慢性疲労症候群(chronic fatigue syndrome: CFS)
原因不明の強度の疲労が長期間(一般的に6ヶ月以上)継続する病気です。
1988年、CDCより原因不明で慢性的な疲労の病因や病態を解明するために提唱された比較的新しい疾患概念です。
まだ、残念ながら病気としての知識が広まっていないため、適切な診断を受けていない場合があったり、うつ病や更年期障害、自律神経失調症ではないか?と考えられていることも多いようです。
現時点までに確定診断に結びつくような検査異常は同定されていないため、診断には臨床症状を中心とした診断法が用いられております。
日本でのCFS診断には厚生労働省(旧厚生省)が作成した厚生省CFS診断基準が用いられています。
CFSと診断されるには、大クライテリア(基準)である次の2項目を満たす必要があります。
【1】生活が著しく損なわれるような強い疲労を主症状とし、少なくとも6ヶ月以上の期間持続ないし再発を繰り返すこと。(50%以上の期間認められること)
【2】慢性疲労の原因と考えられるような疾病を除外すること。
上記を満たしていることを前提で、更に小クライテリアとして症状クライテリアの8項目を満たすか、症状クライテリア6項目と身体所見クライテリア2項目を満たす必要があります。
詳細は下記の厚生労働省の研究班のサイトをご覧下さい。
http://www.fuksi-kagk-u.ac.jp/guide/efforts/research/kuratsune/fatigue/fatigue03.html