うつ病とはどのような状態のことを言うのか?
当サイトは子供のうつ病についてのサイトですので、あくまでも中心的な話題は子供に関することになりますが、その前に、タイトルであるうつ病についてきちんと理解する必要があります。
メンタルな問題ということは容易に分かると思います。そのため、気分障害や感情障害とも言われています。
うつ病になる原因は様々で、それこそ患者の数だけ原因があると思っても良いでしょう。
「一言でうつ病とは」となると、原因はどうであれ、そのことによって心のエネルギーが枯渇した状態という言い方が的を得てるかなと個人的には考えています。で、その結果、身体のあちこちに不調が表れたりします。
このうつ病、既に珍しい病気というわけではなく、5人に1人が一生のうち一度はうつ病を経験するとも言われるくらいの、ある意味、メジャーな病気の一種でもあります。
昔から一般的には30~50歳代に発病することが多いと言われ、男性に比べ女性に多い疾患で、男性と比べると約2倍の女性がうつ病にかかると言われています。
女性の方が多い理由としましては、月経や妊娠、出産や更年期など女性特有の女性ホルモンの変化の影響を受けやすいことがその原因と考えられています。
では、男性が発病する誘因にはどのようなものがあるかと言いますと、日々の仕事の過労であったり、職場内の職務異動によるストレス、または金銭面などの経済問題などもありますし、病気や事故がきっかけになったり、近親者や友人との別離や家庭内の問題などもあります。
大切なことはそれら出来事の大きさではないということを理解すること。「なんだ、そんなことくらいで!」とは思ってはいけません。大きさではなく、「その人にとってどのような意味を持つか」が重要であるということを本人も周りの人も理解する必要があるのですよね。
例えば職場内の異動は当たり前のようにありますが、それをチャンスと思う人も居れば、それをストレスと感じてしまう人もいます。
また、うつ病のきっかけとなるのは、なにもその人にとって不利や不快な出来事ばかりではありません。
結婚を控えて幸せいっぱいであるはずなのに、間近に迫った結婚生活に突然不安や憂鬱を覚えるマリッジブルーなどというものもありますし、赤ちゃんが産まれてとてもハッピーなはずなのに、突然、悲しい気持ちになったり、訳もなく涙が出たり、不安で眠れなくなったり、やる気が起こらなかったりするマタニティブルーという言葉もあります。
更には新居に引っ越して喜ばしい状況なのに起こる引越しうつ病というのもありますし、仕事上で大きなプロジェクトを苦労して成功させてホッとした時に起きる荷降ろしうつ病というのもあります。
うつ病とは以上のようにホントに身近な病気であるのですが、このように書いてしまいますと、益々大人の方が圧倒的に多いのではないか?とか、子供はそこまで深刻にならないだろう?と思ってしまう人も出てきてしまうのではないかと危惧しています。
子供達には子どもたちのコミュニティがあり、時に大人より残酷だったりします。元々引っ込み思案なお子さんだったりしたら、尚更、自分がされてることを大人に伝える術がなく、自分の心の中で消化不良を起こしてしまう可能性があります。
そうならないためにも日頃から子供との会話を意識して続け、ちょっとした変化などを見逃さないようにしたいところです。