子どものうつ病と発達障害及び不安障害との関係

子どものうつ病と発達障害及び不安障害との関係

子どものうつ病と発達障害及び不安障害との関係

非常に昔の情報で申し訳ないのですが、10年ほど前にイギリスで1万人を超える小・中学生を対象とした興味深い調査・検討が行われました。

調査内容は精神障害と併存障害の有病率についてです。

その結果、9.5%が何らかの精神障害を有していたことが分かったのです。

その主な疾患としましては、何らかの発達障害(広汎性発達障害やAD/HDなど)、不安障害やうつ病性障害とのことです。

それらの障害の関係をみますと、うつ病性障害は単独で出現したのが34.7%で、何らかの発達障害と合併するものは37.9%、不安障害と合併するものは41.1%で、それら三者が合併するものは13.7%とのことです。

このような調査は日本でも北海道の大学などでも行われましたが、数値の違いはあるにせよ、やはりうつ病と発達障害は併存しやすい病態であることが分かっております。

以前の精神疾患の診断においては、内因性、外因性、心因性という要因にのみ注目しておりましたが、上記の数値が示しますように、うつ病の際は発達障害の視点を加える必要性が生じてきたことは間違いありません。

 

 

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