過剰適応症候群

過剰適応症候群

過剰適応(かじょうてきおう / over-adaption)とは、簡単にいうと、周りの環境に必要以上に合わせ過ぎてしまうこと。

地球上に存在する生物は、生きるために長い年月を経てその土地土地の環境に合わせて生きています。

ヒマワリも太陽の方向に花を向けます。曲がりネギの作り方もそんなネギ自身の「何とかしなきゃ!」を活かした作り方だったりもします。

カメレオンの保護色なども同様ですね。

人間も一緒なのです。私たちもこの世の中に生きる上で、ある程度の周りの環境に適応することによって生きられるのです。

複数の人間が絡み合う環境やコミュニティと言えば、大人なら職場、子供なら学校のクラスなどですね。本来、ほどほどの適応なら良いのですが、いつの間にかに自分を守るための適応が行き過ぎてしまう人がいます。

自分の自然で当たり前の欲求や感情を抑圧してしまう。不満を一切口にせず、自分の中だけで消化しようとするのですが、これは自分を殺すようなものです。

周りに合わせるのが当たり前といった教育を受けたり、しつけさられた子供たちは必要以上に自分を殺して周りに合わせるようになってしまいます。

勘違いしている親はここで、「うちの子は周りとのコミュニケーションも何ら問題がない」と判断してしまう。

大人なら仕事上で職場の同僚などとの関係を維持するために過剰適応になりやすいこともありますが、子供のうちはなるべく風通しの良い、不平不満を溜めこまないような環境を用意してあげたいものです。

 

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